系統用蓄電池について

系統用蓄電池とは

系統用蓄電池は、昼間の増えすぎた電気を一時的に吸い取り夜に電気を放電するシステムです。
再生可能ネルギーの発展には必要不可欠な施設です。高圧(2000kw 以下)・特別高圧施設(2000kw 以上)があります。

■市場について


①1次需給調整市場 10秒以内に応答 継続時間5分以上

②2次需給調整市場(2-1)5分以内に応答 継続時間30分以上
 2次需給調整市場(2-2)5分以内に応答 継続時間30分以上

③3次需給調整市場(2-1)15分以内 継続時間3時間
 3次需給調整市場(2-2)45分以内 継続時間3時間

③容量市場 入札後 4年後2024年→2028年(落札した場合)

土地に関する要件


■土地について

①土地面積等
設置に必要な土地面積は約500㎡(151.25坪)です。土地の種類については、宅地や雑種地には設置が可能ですが、農地(第一種農地)は農地転用が必要となり基本は設置不可となります。市町村の農業委員会等に確認してください。
また、当地のハザードマップを確認し水没等がない地域か確認必須です。

②地盤条件
系統用蓄電池は非常に重いため、地盤の強度が重要です。施工前に地盤調査が必要です。1㎡あたり約2.18トンの荷重(アルファード1台分)がかかるため、地盤が不安定な場合は不同沈下を避けるため、地盤改良工事が必要になる場合があります。施工前に付近の地盤データも取得することが推奨されます。

③接道条件
設置には前面道路の幅員が12メートル以上必要です。蓄電池を搭載したトレーラーが敷地内に入る事が困難となります。

④騒音について
夜中等にパワーコンディショナー・蓄電池が稼働します。 70デシベル程度の音がでます。 近隣住民に配慮が必要です。

パワコン2M 蓄電池8Mの場合 設置に必要な機材

■重機
設置には120トンレッカー以上の重機が必要です。施工計画,仮設計画を立てることが重要です。

■キューピクル・トランス (Qb・Tr)  
■エネルギーマネージメントシステム (EMS)
■ルーター・プロバイダー
■■蓄電池をファーウェイを使用する場合

■パワーコンディショナー(PCS)
Huawei LUNA2000-100KTL-NHH1 20台 保証期間5年
■蓄電池Huawei LUNA2000-2.0MWH-2H1(空冷式) 4台 保証期間2年 延長保証あり

■■蓄電池をCATL を使用する場合
■パワーコンディショナー(PCS)
SMA  SCS2300UP-XT 1台 もしくは富士電機
■蓄電池CATL EnerC+0.5C(水冷) 4台 保証期間3年 延長保証あり

施設設備

フェンス
設置には約2メートルの高さのフェンスが必要です。

消防
消防設備の準備については、設置地域の消防法規に基づく対応が必要です。

申請と保険

電力会社への申請
系統連系のためには各電力会社への接続契約が必要となります。接続検討申込み、後「接続検討の回答」を取得 「発電量調整供給に関する契約」「受給調整市場システム登録」が必要となります。

保険
蓄電池システムに関しては通常の火災保険が適用可能です。詳細については別途資料を提供いたします。

コスト・スケジュール

■設置コスト
設置コストについては、個別にご相談ください。

■利回り・銀行借入について
利回り・銀行借入については、個別にご相談ください。

■工期について
①設置場所の選定
②接続検討依頼 3ヶ月程度 費用22万+申請手数料
③電力会社工事期間、接続費用の結果を確認後、発電量調整供給・系統連系申込
④建設会社契約、アグリゲーター契約、EMS会社契約
⑤建設会社 蓄電池・パワコン等発注
⑥電気主任技術者契約
⑦系統連系時期に合わせて工事
⑧発電所ID発行
⑨連系後 アグリゲータ・電力会社テスト
⑩電力販売
おおよそ 1年程度かかります。
実際の工事は基礎工事から設置完了まで約60日程度を見込んでいます。工期の短縮も可能です。

■納品期間
蓄電池の納品には約6ヶ月、キュービクルの納品にも約6ヶ月の時間を要します。

お問い合わせ
太陽光発電のことならEco Kamikenへお気軽にご相談ください。