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2022.04.05

いま知っておく断熱等級のこと

こんにちは。
早いもので、今年ももう4月ですね。
カミケン本社のある本庄市もすっかり春の陽気です。
週末に川沿いを歩いたら、桜並木のピンクと黒、菜の花の黄色がとても目に鮮やかでした。
新年度で入学、進学、就職と新しい暮らしを始められる皆様、気持ちの良い門出になりますようお祈りしています。

さて、こんな暖かい時期にはなかなか意識しにくいのが建物の断熱性。
今日は断熱性能に関する日本の動きについてお話ししたいと思います。

断熱等級とは?

建物について「断熱性が高い=性能が良い」ということはご存知でも、じゃあ断熱性が高いというのはどれくらいのこと?と聞かれたら答えづらいのではないでしょうか。
その断熱性能の基準は「断熱等級」で表されます。

よく「断熱等級」という言い方をしますが、正式な名前は「断熱性能等級」です。
「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で規定された住宅の省エネ性能を示すための基準です。(省エネ性能には断熱以外の性能も関わるため、「断熱“等”性能等級」と言われることもあります。)

断熱等級は「UA値」によって等級が決まります。
UA値とは、「外皮平均熱貫流率」を指す値をいいます。
「外皮」とは、家の外側の部分で「壁・屋根・窓・床・基礎」のこと。住宅で室内から逃げる熱量は、窓や壁などの仕様によって違います。

難しいですが、ざっくり捉えるなら「熱の逃げやすさ」でしょうか。
断熱性が高いということは熱を失いにくいということです。
UA値が小さいほうが断熱等級が高くなり、性能が高いということになります。

数字で見る断熱等級

省エネ基準はこれまで、以下の等級1~4が設定されていました。
地域によって基準の数字が異なります。埼玉県・群馬県の広い地域が該当する「6地域」の場合を参考にご覧ください。

断熱等級1(1988年以前):数値基準なし
断熱等級2(1989年):UA値≦1.67 【旧省エネルギー基準】
断熱等級3(1992年):UA値≦1.54 【新省エネルギー基準】
断熱等級4(1999年):UA値≦0.87 【次世代省エネルギー基準】

そして、ついこの間。
今年の4月1日に等級5が新設されました

断熱等級5(2022年4月):UA値≦0.60 【ZEH基準】

この等級5は、「ZEH基準の家」です。
2025年4月には断熱等級4が義務化される予定で、ますます脱炭素社会への動きが高まっています。
カミケンの作る住宅は、標準仕様で等級5をクリアしているのでご安心ください☻

そして、さらに動きがあります。

10月から断熱等級6・7が新設!

この断熱等級、さらに上位等級として等級6、7を新設することが決定しています。
施行は今年の10月10日です。

断熱等級6(2022年10月)UA値≦0.46 【HEAT20 G2基準】
断熱等級7(2022年10月)UA値≦0.26 【HEAT20 G3基準】

断熱等性能等級6、7は、昨年秋の国土交通省・経済産業省・環境省3省の合同会議で「ZEH水準を上回る」等級として提示されました。

カミケンの「ミラスタの家」は6地域での断熱等級6に適合しています。
また、ランクアップすることで断熱等級7の品質の家も施工可能です。
断熱性能をはじめ、エネルギー消費を抑える家の重要性は今後ますます高まっていくでしょう。

家は建てて終わりではなく、そこに家族が暮らし続けるものです。
飽きない外観、暮らしやすい間取り、そして健康で快適に暮らせる「品質」、どれも大切です。
カミケンではお客様の生活はもちろん、この先子供や孫に残していく地球環境がよりよいものになることを目指して努力してまいります。

なお、断熱等級は建物の形や窓の多さなどに左右されます。
ご希望のプランにより制約が出る場合がございますので、気になる点はお気軽にご相談ください!