ZEH(Zero Energy House)
ZEH (ゼロエネルギーハウス)とは
生活で利用するエネルギーよりも家庭でつくり出すエネルギーを多くし、年間のエネルギー消費量をプラスマイナスゼロにしようとする住宅のことで、地球環境や家計にやさしい快適な住宅を実現できるといわれています。 主な例として外壁などに断熱材を使用し効率よく省エネすることや、太陽光発電を利用して電気を作り出す創エネがあります。 さらに、エネルギー消費量を見ることができるHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)と組み合わせてエネルギーゼロ以下を目指します。
ZEHの現状とは
国は、ZEHについて2030年までに標準的な新建築物全体での実施を掲げています。 しかしこの「標準的な住宅」や、ZEHそのものの定義は明確になっておらず、業界全体として目指すべき方向性を定められていないのが現実です。ただ、仮にこのビジョンが実現され既築の省エネ効率が大幅に高まった場合、一定の前提の下で計算すれば、2030年におけるエネルギー消費量は対策を実施しなかった場合に比べておよそ半減されるとしています。また、ZEHを住宅に取り入れたとすると一般的な住宅と比べるとおよそ28万円の節約ができると国土交通省の比較による結果が公表されています。
目指すべき住宅・建築物のあり方とは
2030年には、新築される住宅・建築物についてZEH・ZEB基準の水準の省エネ性能が確保され、新築戸建住宅の6割に太陽光設備が導入されていることを目指しています。また、2050年にはストック平均でZEH・ZEB基準の水準の省エネ性能が確保され、導入が合理的な住宅・建築物において太陽光発電設備等の再生可能エネルギーの導入が一般的になることを目指しています。
上記を区切りとして、国として段階的な省エネ基準の引き上げと適合義務化を進めている状況です。